裁判例結果詳細
裁判例結果詳細
最高裁判所
- 事件番号
昭和29(あ)1207
- 事件名
恐喝未遂
- 裁判年月日
昭和32年2月12日
- 法廷名
最高裁判所第三小法廷
- 裁判種別
判決
- 結果
破棄差戻
- 判例集等巻・号・頁
刑集 第11巻2号939頁
- 原審裁判所名
福岡高等裁判所
- 原審事件番号
- 原審裁判年月日
昭和29年3月13日
- 判示事項
犯罪の証明なしとして無罪を言い渡した第一審判決を控訴裁判所が書面審理のみにより破棄し自ら有罪の言渡をすることと刑訴法第四〇〇条但書
- 裁判要旨
第一審判決が起訴にかかる公訴事実を認めるに足る証明がないとして、被告人に対し、無罪を言い渡した場合に、控訴裁判所が右判決は事実を誤認したものとしてこれを破棄し、自ら何ら事実の取調をすることなく、訴訟記録および第一審裁判所で取り調べた証拠のみによつて、直ちに被告事件について、犯罪事実の存在を確定し有罪の判決をすることは、刑訴第四〇〇条但書の許さないところである。
- 参照法条
刑訴法400条,憲法31条,憲法37条
- 全文