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広島高等裁判所長官
小川 秀樹(おがわ ひでき)
(生年月日 昭和32年5月21日)
略歴
昭和60年に裁判官に任官し,東京,仙台などの各裁判所や法務省で勤務してきました。近年の略歴は,次のとおりです。
平成21年 1月 法務省民事局総務課長
平成22年 8月 法務省大臣官房秘書課長
平成24年 1月 法務省大臣官房司法法制部長
平成26年 7月 東京高等裁判所判事
平成27年 1月 東京地方裁判所判事(部総括)
平成27年10月 法務省民事局長
平成29月 7月 東京高等裁判所判事(部総括)
平成29年10月 千葉地方裁判所長
平成31年 3月 東京高等裁判所判事(部総括)
令和 2年10月 広島高等裁判所長官
御挨拶(令和2年11月)
この度,広島高等裁判所長官に就任した小川秀樹と申します。裁判官になってから36年目になりますが,広島高等裁判所管内(中国地方)での勤務は,初めてになります。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の脅威については,いまだ予断を許さない状況にあり,裁判所も,業務の縮小を余儀なくされるなどかつてない経験をしました。裁判所としては,このコロナ禍の中でも,引き続き,国民の皆様が安心して司法サービスを受けることができるようにしていくことが当面の最重要課題です。
現在,裁判所全体で取り組んでいる民事訴訟手続のIT化については,本年2月から広島地方裁判所本庁でウェブ会議等を活用した新たな運用が始まりましたが,これに続き,管内のその他の地方裁判所の各本庁でも,本年12月から同様の運用を開始します。利用しやすい手続を目指して更に議論を深め,その検討が充実したものになるよう,広島高等裁判所としても努力していきたいと思います。
また,平成21年5月にスタートした裁判員裁判は,国民の皆様の御理解と御協力の下,これまでおおむね順調に運用されていると承知していますが,より多くの皆様に積極的に参加していただけるよう,引き続き運用の改善や工夫をしていくことが重要だと考えています。
家事事件や少年事件を取り扱う家庭裁判所についてみると,少子高齢化が急速に進むとともに家族に関する考え方等も大きく変化し,国民に身近な裁判所としての家庭裁判所に対するニーズは,ますます大きなものとなってきています。
このように,現在は,裁判所も含め,我が国の社会の在り方が大きく変わっていくことを求められている状況にあると認識していますが,どのような時代にあっても,皆様から期待される裁判所の基本としての役割は,適正かつ迅速な裁判の実現にあると思います。
国民の皆様の期待に応えられるよう,微力ではありますが努力していく所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。