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菅野雅之(かんの まさゆき)
(生年月日 昭和36年3月7日生)
略歴
昭和60年に東京地方裁判所判事補として裁判官に任官し、その後、神戸地方裁判所、最高裁判所などで勤務しました。裁判所では、主に民事の裁判を担当しました。近年の経歴は、次のとおりです。
平成24年 3月 東京地裁判事(部総括)
平成26年 7月 最高裁民事局長兼行政局長
平成28年 6月 宇都宮地裁所長
平成29年 7月 東京高裁判事(部総括)
令和 2年10月 知財高裁判事(部総括)
令和 5年 5月 仙台高裁長官
令和 6年 8月 大阪高裁長官
長官就任のごあいさつ
8月16日付で大阪高等裁判所にまいりました菅野雅之です。よろしくお願いいたします。
大阪の地で勤務したり生活したりするのは初めてですが、阪神・淡路大震災の際には神戸で勤務しており、自らも被災した経験があります。前任の仙台高裁管内においては、東日本大震災の被災地を訪れる機会が何度もあり、復興が進んだものの、現時点においてもなお被災の爪痕が様々な形で多く残されていることを目の当たりにしましたが、今回、久しぶりに関西の地に戻って来て、生まれ変わった神戸や大阪の姿を体感したいと思っております。
私は、裁判官になって39年程になりますが、そのほとんどの期間において民事裁判に関わる仕事をしてまいりました。今の世の中は、デジタル化を中心として、5年前、10年前には予想もしなかった急速な変動が生じており、裁判所においても、このような動きに対応して、民事訴訟手続を始めとして各種手続のデジタル化を推進している過程にあります。このようなデジタル化のメリットを最大限生かして、手続がより利用しやすく、迅速なものとなるようにするとともに、裁判手続としての重みも忘れることなく、利用者の皆様、ひいては国民の皆様の納得感を高めるような裁判を実現していくことが求められていると認識しており、長官として、そのために必要な環境整備に努めてまいりたいと考えております。