大阪高等裁判所長官

平木 正洋(ひらき まさひろ)
(生年月日 昭和36年4月3日)

写真:大阪高等裁判所長官ひらきまさひろ

略歴

 昭和62年に裁判官に任官し、東京地裁、外務省北米局北米第二課、在アメリカ合衆国日本国大使館、佐賀地家裁、最高裁などで勤務しました。近年の略歴は、次のとおりです。

平成25年 4月  東京地方裁判所判事(部総括)
平成27年 3月  最高裁判所刑事局長兼最高裁判所図書館長
平成30年 1月  前橋地方裁判所長
平成31年 4月  東京高等裁判所判事(部総括)
令和 3年10月  東京地方裁判所長
令和 5年 4月  大阪高等裁判所長官

ご挨拶

 大阪高等裁判所管内の裁判所で勤務するのは今回が初めてです。
 私は、神戸市の生まれですが、幼少期は高知県で過ごし、小学校は4年まで東京都で、その後高校1年までは札幌市で生活し、大学を卒業するまで再び東京都が生活圏となりました。残念ながら、関西で生活したのは司法修習生時代(神戸が実務修習地)の1年4か月だけです。これまで、関西地方には、大阪城や京都の神社仏閣など、観光地をピンポイントで訪れてきました。今後は、そうした「点」としての魅力に触れるだけではなく、文化や歴史など多角的な視点から関西の良さを味わっていきたいと考えています。

 昭和62年に裁判官となり、主として刑事裁判を担当してきました。裁判員裁判も裁判長として40件近く担当しましたが、裁判員の皆様に参加していただくことで、裁判がより身近に感じられていくようになるのだと実感しました。

 裁判所の大きな課題は、各裁判手続のデジタル化です。利用者の視点に立って、利用しやすい裁判手続を実現していくことが重要です。審理のあるべき姿と将来像について議論を深め、裁判の更なる質の向上につなげていきたいと考えています。

 裁判所の運営には、大阪高裁管内の各地の実情をよく知ることが重要であると考えており、様々な分野の方々からお話を伺う機会を大切にしていきたいと思っています。今後とも、国民の皆様の信頼を得られるよう、職員一同尽力してまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。