札幌高等裁判所長官

札幌高等裁判所長官

植村 稔(うえむら みのる)
(生年月日 昭和30年7月20日)

画像:植村 稔

略歴

 静岡市の出身で,昭和57年4月裁判官に任官し,東京,大阪,甲府の裁判所のほか,通商産業省(現経済産業省),司法制度改革推進本部事務局などで勤務してきました。近年の略歴は,次のとおりです。

  • 平成22年1月
  • 平成25年1月
  • 平成25年5月
  • 平成27年6月
  • 平成29年12月
  • 平成30年9月

御挨拶

 新年明けましておめでとうございます。

 令和の時代になって初めての正月を迎えました。北海道胆振東部地震の発生から1年4か月が経過しましたが,その影響により未だに不自由な生活を続けておられる皆様には,一日も早く震災前と変わらない生活に戻られることを心からお祈り申し上げます。

 昨年は,ラグビーワールドカップ日本大会が開催され,日本代表が素晴らしい活躍を見せました。本年は,東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され,道内においても,札幌市でサッカー,マラソン,競歩の各オリンピック競技が行われます。日本を始め世界各国の超一流のアスリートの皆さんが,日本の地で,人類の頂点を目指して活躍されることを心待ちにしております。

 昨年12月20日,2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」について,ユネスコに正式な推薦書を提出することが閣議了解されました。世界自然遺産の知床に続き,北海道で2つ目の世界遺産として登録されるよう願っています。また,物の本によれば,現在日本に住んでいる人の中で,縄文人のDNAを最も色濃く残しているのはアイヌの皆さんとのことですが,4月24日には,白老町に,国立アイヌ民族博物館,国立民族共生公園,慰霊施設などからなる民族共生象徴空間「ウポポイ」がオープンする予定と聞いています。道内の縄文遺跡やウポポイ,是非訪れてみたいと思います。

 令和の時代を迎えての裁判所の最も大きな課題は,民事裁判におけるITの活用です。本年2月には,道内ではまず札幌地裁において,弁護士の皆さんのご協力のもとで,実際の訴訟手続において,ウェブ会議等のIT機器を活用する試みが始まります。広大な北海道では,裁判所までの距離が遠く,裁判所を利用するに当たってご不便を感じている皆さんも多いことと思います。将来的には民事裁判のペーパーレス化を目指した試みですが,必要な立法的手当てなどもしていただいたうえで,無理のないように進めてまいりたいと考えております。

 刑事,家事,少年それぞれの分野でも課題を抱えておりますが,将来に向け,道内各地の裁判所が,道民の皆様のご期待により一層お応えすることができますよう,必要な環境整備に引き続き努力したいと考えております。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(令和2年1月)