高知地方・家庭裁判所の紹介

1. 高知地方裁判所について

 高知地方裁判所の本庁は高知市に置かれ,須崎市に須崎支部,安芸市に安芸支部,四万十市に中村支部がそれぞれ設置されています。合議体で審理する必要がある裁判は,高知地方裁判所の本庁で取り扱われます。

2. 高知地方・家庭裁判所の沿革について

 高知の裁判所は,明治8年12月高知裁判所として開庁しました。その後,同9年に高知地方裁判所,同15年に高知始審裁判所と改称し,同23年に再び高知地方裁判所と改称しています。

 昭和3年には,陪審法施行のため陪審庁舎と陪審員宿舎を新築(陪審庁舎は同11年に失火により焼失,翌12年再築)しています。

 戦後の昭和23年1月には高知家事審判所を開設し,同24年1月からは,高知家庭裁判所へ移管しました。

 昭和33年から39年にかけて旧庁舎を建築しましたが,その老朽化にともない平成16年3月高知地方・家庭・簡易裁判所,高知検察審査会の合同庁舎を新築し,新たなスタートを切りました。

 現在の高知の裁判所は,高知城の南西麓に位置しています。開庁当時は,県庁に間借りしていたのですが,明治9年に高知城の下屋敷に移転し,現在に至っています。庁舎の新築にあたって行われた埋蔵文化財の発掘調査では,「松平土佐守様御用讃岐や」と記入された荷札や,城外では初めて確認された三葉柏紋の軒丸瓦(城主山内家のみが使用できた。)が出土し,この場所の歴史の一端を垣間見ることができました。

写真:陪審員庁舎(再築後)

(写真は陪審員庁舎(再築後),撮影は昭和16年ころです。)

3. 職員数について(令和5年4月現在)

高知地方・家庭裁判所の職員数
裁判所名裁判官一般職
本庁(簡裁,検審含む)13122135
管内(支部)22426

※地方裁判所や家庭裁判所の基礎的な情報は,裁判所ウェブサイトの「裁判所の組織」をご覧ください。