高松家庭裁判所長

高松家庭裁判所長

坪井 祐子(つぼい ゆうこ)
昭和37年5月25日生
京都府

写真:高松家庭裁判所長 坪井祐子

略歴

昭和62年に裁判官に任官しました。近年の略歴は,次のとおりです。
 平成20年4月 大津地・家裁判事(部総括)
 平成23年4月 大阪地裁判事(部総括)
 平成27年8月 京都地裁判事(部総括)
 平成29年4月 大阪高裁判事
 令和2年11月 高松家裁所長

ご挨拶

 令和2年11月19日付けで高松家庭裁判所長に就任しました坪井です。

 家庭裁判所は,家庭内の問題や非行を犯した少年の事件を取り扱う,国民の皆様にとって身近な裁判所と言えると思います。香川県を含む全国で家庭裁判所が昭和24年に設立されてから,70年を越えました。この間,社会や家庭の在りようが大きく変化する中で,家庭裁判所の果たす役割への期待もより高まってきていると感じています。私は,そのような家庭裁判所の所長として,裁判所を利用される国民の皆様の声や社会からの家庭裁判所の役割への期待も受け止めて,より利用しやすく,そして,頼りにしていただける存在となるように,環境整備に努めてまいりたいと考えています。

 家庭裁判所に申し立てられる家事事件のうち,成年後見関係事件は,高齢化を背景として増加の一途をたどっておりますが,この関係では,現在,国の成年後見制度利用促進基本計画に基づき,地域連携ネットワークの構築などを通じて,同制度を利用者がよりメリットを実感できるものとすべく,様々な施策が進められているところです。家庭裁判所としても,自治体や関係機関に対し,必要な協力をさせていただくとともに,その中で,司法機関である裁判所としての役割をしっかりと果たしていきたいと考えています。
 また,家事調停については,事件数は横ばいですが,権利意識の高揚,少子高齢化,家庭・家族の在り方の変化等を反映して,夫婦間暴力(DV),児童虐待,老親介護等の家庭をめぐる現代的な問題を背景にした事件や,子の奪い合い,面会交流など子をめぐる解決困難な事件が増えつつあります。家族の在りようが変化していく中,法規範を前提としつつ,国民の意識の変化やニーズを的確に受け止めた,充実した家事調停を実現することが必要だと考えています。

 事件数としては減少傾向にあるものの,非行をした少年を更生させ,再び非行をすることがないようにしていくことは,家庭裁判所の重要な役割です。家庭裁判所では,非行をした少年に対して,保護観察・少年院送致などの保護処分や検察官送致といった処分の内容を決めているだけでなく,保護処分等にならない場合でも,少年が非行を繰り返さないように,様々な形で教育的な働きかけを行っています(清掃活動,使用済み切手整理活動,ボランティアによる学習支援,被害者による講演など)。これら教育的措置の充実に取り組むとともに,関係機関との連携を強化し,また,実践結果を踏まえた問題点の検討を通じて少年審判の非行防止機能をより高めることができるように,努めていきたいと思います。