【コラム】補充裁判員って?

 裁判員裁判を最後まで支障なく進行していくためには,6人の裁判員の他にも数人の補充裁判員に参加していただく必要があります。

 補充裁判員は裁判の途中,急な事情で裁判員の人数に不足が生じた場合に,正式に裁判員として選ばれ,その後の審理や評議に加わることになるため,この場合に備えて,始めから審理や評議の内容を見ていただきます。

 そのような立場の方ですので,審理に立ち会ってはいただきますが,裁判員のように,直接証人・被告人に質問することはできません。

 評議の際にも,裁判官から質問された場合にのみ,ご自分の意見を述べることができます。

 また,審理や評議の進行状況やスケジュールなどを考慮した上で,これ以上職務を行っていただく必要がないと判断した場合には任務を解かれることがあります。

 これは,補充裁判員の方のご負担をできるだけ早い段階で解消するために行うもので,例えば数名のうちお1人だけが任務を解かれるという場合もあります。

 任務を解かれず最後まで裁判員としての出番がなかった,という場合もあり得ますが,補充裁判員は,裁判員裁判が支障なく進行するため欠かせない役割となりますので,どうぞご理解くださいますようお願いいたします。

イラスト:補充裁判員の役割とは?