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札幌地方裁判所長
武笠 圭志(むかさ けいじ)
(生年月日 昭和36年2月22日)
略歴
平成4年4月に裁判官に任官し、福岡地裁、東京地裁、札幌地家裁小樽支部、裁判所職員総合研修所、法務省、東京高裁等で勤務し、令和4年9月に札幌地方裁判所長に就任しました。
御挨拶
このたび札幌地方裁判所長に就任しました。平成18年から平成21年まで小樽支部で3年間勤務しましたので、北海道での勤務は13年ぶりとなります。再びこの北海道で勤務ができることを大変うれしく、有り難いことだと思っております。
私たちは、社会で共同生活を送る中で、他者との間であつれきを生み、それが紛争や事件に発展することがあります。私たちの社会は、全ての人が平穏で安全な生活を送ることができるよう一定のルールを定め、守られるべき利益が侵害されたり、紛争が任意に解決できなかったりした場合は、そのルールに従って紛争や事件を解決し、社会を維持するという仕組みを設けています。
裁判所は、社会に生起する紛争や事件を法に基づいて公権的に裁断し、解決することをその使命としており、その権限の行使は、時に人の一生をも左右する程の強大なものです。私は、就任に当たり、このような司法、裁判所に託された権限の意義とその重さを自覚し、札幌地方裁判所において質の高い司法サービスを提供することができるよう、その職責を果たして参りたいと思います。
社会の目まぐるしい変化に応じて、裁判所を取り巻く環境も変化しています。民事裁判の分野においては、改正された民事訴訟法の下で、令和5年度から訴訟手続のIT化に向けた実践が始まり、刑事裁判の分野でも、制度の開始から10年以上を経過し、国民の間に定着してきた裁判員裁判の更なる充実に向けた取組みが期待されるところです。新型コロナウイルスの終息が見通せない中、感染防止対策を講じつつ裁判を円滑に運営していくことも求められています。こうした様々の新しい課題に対しても、しっかりと取り組み、社会や時代の要請に合った裁判所を目指して参りたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。