鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

森木田 邦裕(もりきた くにひろ)

(生年月日 昭和37年8月11日生)

写真:鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

略歴

平成元年4月   東京地裁判事補
その後,宇都宮地家裁,大津地家裁,大阪高裁,大阪地裁堺支部で勤務したほか,
訟務検事として,大阪法務局,高松法務局で勤務
平成24年11月 大阪地裁判事(部総括)
平成28年4月  大阪法務局長
平成30年4月  大阪高裁判事
令和2年1月   大阪地家裁堺支部長
令和3年7月   現職

ご挨拶(令和4年4月)

 昨年7月16日付けで、鳥取地方・家庭裁判所長に就任した森木田邦裕です。
 着任から8か月余りが経ちました。この間には、当裁判所では27年ぶりに、合議事件で無罪判決が言い渡されるということもありました。また、裁判員裁判についても、裁判員や補充裁判員に選任された方々のご協力の下、無事に実施することができました。

 ここでは、本年度のトピックを4つ紹介したいと思います。
 まず、令和4年は、大正11年(1922年)10月1日に、借地借家調停法の施行により、調停制度が始まってから100年目を迎えます。その後、調停手続は、民事調停法や家事審判法等の施行によって、様々な事件を対象とするように広がりました。民事裁判手続は、当事者双方がそれぞれの言い分を尽くして、立証活動を行った結果を踏まえて、裁判官がどちらの言い分が信用できるか、裁判という形で判断を示すものです。これに対して、調停手続では、当事者双方が、相手方の言い分を聞き、調停委員会の提案を受けるなどしながら、主体的に争いを解決する手続です。その特色として、「手続が簡単」「費用が安い」「判決と同じ効果」「秘密が守られる」などが挙げられます。その結果、100年の長きにわたって活用されてきました。裁判所では、さらに国民の皆さんに利用しやすい手続となるように、手続の改善に取り組んでいるところですので、争いごとが生じた際には、調停手続について、裁判所に問い合わせていただければと思います。

画像:調停100周年ロゴ

 次に、民法改正により、本年4月1日をもって、成年年齢が18歳となりました。契約関係では、親権者等の同意なしに、契約が締結できることとなり、家事事件では、両親の監護養育権あるいはその義務がなくなることとなり、日常生活の場面でも、様々な影響が出てきます。このことと関連して、令和4年中に作成される裁判員候補者名簿には、18歳以上になれば、候補者として名簿に記載されることとなります。その結果として、18歳、19歳で裁判員に選任される可能性があります。裁判所では、これまでも、法教育の一環として、裁判員制度を紹介してきましたが、本年度は、さらにその機会を増やしていきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いします。

 3つ目は、既に報道等されているとおり、民事訴訟法の改正案が国会へ提出されました。ウェブ会議により法廷を開くことができるようにすることなどを含む改正です。それに先立って、裁判手続の一部については、既に鳥取地裁においてウェブ会議によって行われていますが、今年の夏までに、米子支部、倉吉支部においても、順次、ウェブ会議による手続が可能となります。

 最後は、鳥取地方・家庭裁判所庁舎の建替えです。現在、仮庁舎の建設が進められているところですが、今夏頃には、旧庁舎から仮庁舎への移転が予定されています。来庁される方には、様々なご不便をかけることもあるかと思いますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。新型コロナウイルスの感染拡大が、収束に至らない状況であり、その対策にも万全を尽くしていきたいと考えます。
 裁判所に来られる皆様が、余計なストレスを感じることがないように、引き続き職員一同取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。