鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

森木田 邦裕(もりきた くにひろ)

(生年月日 昭和37年8月11日生)

写真:鳥取地方裁判所・鳥取家庭裁判所長

略歴

平成元年4月   東京地裁判事補
その後,宇都宮地家裁,大津地家裁,大阪高裁,大阪地裁堺支部で勤務したほか,
訟務検事として,大阪法務局,高松法務局で勤務
平成24年11月 大阪地裁判事(部総括)
平成28年4月  大阪法務局長
平成30年4月  大阪高裁判事
令和2年1月   大阪地家裁堺支部長
令和3年7月   現職

ご挨拶(令和3年8月)

 7月16日付けで,鳥取地方・家庭裁判所長に就任した森木田邦裕です。
 京都市で生まれ育ち,裁判官になってからは,大阪府内で勤務することが多く,鳥取県には観光等で何度か訪れていますが,勤務するのは初めてです。よろしくお願いします。

 裁判所は,司法権を行使する国の唯一の紛争処理機関です。日々の生活の中で,裁判所を訪れることなく,平穏に過ごせることができれば,それに越したことはありません。けれども,紛争を解決するためや,あるいは手続上必要とされているため,裁判所を利用しなければならなくなることもあるかもしれません。そうした時に,裁判所を訪れる人にとって,少しでも分かりやすく,納得性の高い手続運営がされるよう,所長としても配慮していきたいと考えます。

 裁判所は,大きく分ければ,民事事件,刑事事件,家事事件,少年事件と様々な事件を取り扱っていますが,それぞれに取り組むべき課題があります。
 民事事件では,現在,手続のIT化を取り入れた民事訴訟法の改正作業が進められています。改正に先だって,現行法の手続内で,WEB会議を用いた争点整理等が実践されています。新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する中で,人との接触機会を減らす手法としても,今後,さらに活用が見込まれています。
 刑事事件では,裁判員裁判が導入されてから13年目となりました。国民の皆さまのご理解もあって,順調に実施されています。新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を確実にとりながら,今後も安心して参加していただくとともに,関係機関とも協議しながら,分かりやすい裁判の取組みを続けたいと思います。
 家事事件では,成年後見制度利用促進基本計画が平成29年から始まり,本年はその最終年度を迎えています。人口の少子高齢化が進む中で,制度の重要性はますます増しています。安心して利用できる制度のあり方を模索していく必要があります。また,調停手続についても,裁判とは異なる紛争解決制度として,その特性を踏まえながら,効率的で実効性のある手続のあり方を検討しています。
 少年事件では,令和4年4月に改正少年法が施行されます。特定少年の取扱いを始めとして,改正の趣旨を踏まえながら,少年の特性に応じた更生を探っていくことが必要です。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は,引き続き予断を許さない状況にありますが,鳥取地方・家庭裁判所においては,その対策に留意しながら,これらの課題に一体となって取り組んでいきたいと思います。