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令和6年度夏休み広報企画
名古屋地方裁判所は、8月5日、8月19日及び8月20日に小学生とその保護者を対象とした夏休み広報企画「なごやこども裁判所2024」を開催しました。
このイベントは、子どもたちに裁判所を身近に感じてもらうとともに、裁判所の役割や裁判員制度に対する理解を深めてもらうため、定期的に実施しているものです。今回は、合計78組(156人)の参加があり、裁判官のほか、検察官・弁護士の方々にも出席していただきました。
イベント終了後、参加者からは、「普段はできないことができてとても楽しめた」、「飽きないプログラムで子どもも大人も楽しめて、勉強になった」、「また来年も企画してほしい」、「また参加したい」といった感想をいただきました。
なお、当日の様子は、次のとおりです。
1. 裁判について裁判官から聞いてみよう!
裁判官から、裁判所の役割や手続についてクイズを出しながら説明をしました。参加者は真剣な表情で裁判官の説明を聞いていました。
2. みんなで裁判してみよう!
子どもたちが裁判官、裁判員、書記官、検察官、弁護人や証人になりきって、模擬裁判員裁判を行いました。子どもたちは、初めての法廷でも堂々と各自の役を演じていました。また、判決の内容について話し合う評議には、実際の裁判官・検察官・弁護士も加わり、子どもたちと一緒に話し合いました。裁判官・検察官・弁護士が評議の道筋を立てつつ、子どもたちは自由に意見を出し合い、他の人の意見も聞きながら、充実した話し合いをしていました。最後に、評議の結果に基づいて、裁判長役から判決が言い渡され、拍手の中で幕を閉じました。子どもたちからは、「判決をみんなで考えるのが楽しかった」、「有罪か無罪かを決めるのは難しかったけど、裁判のことがよくわかった」、「これまで以上に裁判に興味を持った」、保護者からは、「実際の裁判がどのように行われるのか子供にも分かりやすく理解する事ができ大変良かった」、「法曹三者の方とお話できるのはすごく貴重な機会であると思うので、子供に良い経験になったと思う」、「子ども自身が実際に判決まで行えたことで、誰がどういう役割なのかや裁判の流れなどを学べてとても良い経験になった」といった感想をいただきました。
証人尋問の様子
被告人が有罪か無罪かを話し合い中(評議)
被告人に対して判決を宣告しました
3. 裁判官たちとお話しよう!
参加者からは、裁判官・検察官・弁護士に対して「なろうと思った理由を教えてください」、「なるにはどうしたらいいですか」、「どんな時にやりがいを感じますか」、「楽しいと感じること、大変だと感じることは何ですか」、「心がけていることはありますか」等、さまざまな質問がありました。裁判官・検察官・弁護士が一つ一つ丁寧に答え、それぞれの職業への興味や理解を深めていただきました。参加者からは、「裁判官・検察官・弁護士の生の声が聞けて、大変勉強になった」、「お話がきけて、より近い存在になったところがよかった」、「法曹三者の人達がわかりやすく説明してくれたから、法律家に少し興味を持った」といった感想をいただきました。
4. 修了証授与
最後に、裁判官から修了証が読み上げられ、子どもたちに渡されました。
修了証を受け取り、帰路につく子どもたちの表情は、達成感や笑顔であふれていました。
5. 御応募いただいた皆さまへ
令和6年度の夏休み広報企画には多くの方々に御応募をいただき、大盛況のうちに終えることができました。
御応募いただいた皆さまには、この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
このような広報企画を通じて子どもたちに裁判所を身近に感じてもらうとともに、裁判所の役割や裁判員制度に対する理解を深めていただければ、これほど嬉しいことはありません。
また、多くの御応募をいただきましたが、抽選の結果、お断りさせていただいた方々には大変心苦しく思っています。
名古屋地方裁判所は、皆さまからいただいた多くの声をもとに、今後もより楽しく有意義な企画にできるよう、また、多くの方に御参加いただけますよう、努力して参ります。
次回の企画でもたくさんの方々にお会いできることを楽しみにしています。