「なごやこども裁判所2025」を開催しました
令和7年度夏休み広報企画
名古屋地方裁判所は、7月28日、8月19日及び8月20日に小学生とその保護者を対象とした夏休み広報企画「なごやこども裁判所2025」を開催しました。

このイベントは、子どもたちに裁判所を身近に感じてもらうとともに、裁判所の役割や裁判員制度に対する理解を深めてもらうため、定期的に実施しているものです。今回は、合計97組(194人)の参加があり、裁判官のほか、検察官・弁護士の方々にも出席していただきました。
イベント終了後、参加者からは、「貴重な体験ができて嬉しかったし楽しかった」、「緊張したが雰囲気も和やかな感じだったので楽しく過ごせた」、「裁判官、検察官、弁護士さんとお話しできて良かった」といった感想をいただきました。
なお、当日の様子は、次のとおりです。
1. 裁判について裁判官から聞いてみよう!
裁判官から、裁判所の役割や手続についてクイズを出しながら説明をしました。参加者は真剣な表情で裁判官の説明を聞いていました。


2. みんなで裁判してみよう!
子どもたちが裁判官、裁判員、書記官、検察官、弁護人や証人になりきって、模擬裁判員裁判を行いました。子どもたちは、初めての法廷でも堂々と各自の役を演じていました。また、判決の内容について話し合う評議には、実際の裁判官・検察官・弁護士も加わり、子どもたちと一緒に話し合いました。裁判官・検察官・弁護士が評議の道筋を立てつつ、子どもたちは自由に意見を出し合い、他の人の意見も聞きながら、充実した話し合いをしていました。最後に、評議の結果に基づいて、裁判長役から判決が言い渡され、拍手の中で幕を閉じました。子どもたちからは、「本物の場所で緊張したけど、楽しかった」、「みんなと話し合いができて良かった」、「裁判の進め方がよくわかった」、保護者からは、「模擬裁判で子どもたちが参加できるだけでなく、判決を子供達に考えさせたことなど子どもたちにとって非常に刺激的な日となった」、「子どもたちが裁判する立場を経験して、その難しさや責任を感じる事ができた」といった感想をいただきました。
模擬裁判の様子

被告人が有罪か無罪かを話し合い中(評議)

被告人に対して判決を宣告しました
3. 裁判官たちとお話しよう!
参加者からは、裁判官・検察官・弁護士に対して「なろうと思った理由を教えてください」、「なるにはどれだけ勉強が必要ですか」、「どんな時にやりがいを感じますか」、「判断に困ったときは、どんなことを一番に考えていますか」等、さまざまな質問がありました。裁判官・検察官・弁護士が一つ一つ丁寧に答え、それぞれの職業への興味や理解を深めていただきました。参加者からは、「本物の裁判官、弁護士、検察官の方に質問ができたりお話をきくことができてかっこよくて憧れた」、「法曹三者になるための参考になった」、「法曹三者の裁判上での役割がよりわかりやすくて勉強になった。」といった感想をいただきました。


4. 修了証授与
最後に、裁判官から修了証が読み上げられ、子どもたちに渡されました。
修了証を受け取り、帰路につく子どもたちの表情は、達成感や笑顔であふれていました。


5. 御応募いただいた皆さまへ
令和7年度の夏休み広報企画には多くの方々に御応募をいただき、大盛況のうちに終えることができました。
御応募いただいた皆さまには、この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
このような広報企画を通じて子どもたちに裁判所を身近に感じてもらうとともに、裁判所の役割や裁判員制度に対する理解を深めていただければ、これほど嬉しいことはありません。
また、多くの御応募をいただきましたが、抽選の結果、御希望に添えなかった方々には大変心苦しく思っています。
名古屋地方裁判所は、皆さまからいただいた多くの声をもとに、今後もより楽しく有意義な企画にできるよう、また、多くの方に御参加いただけますよう、努力して参ります。
次回の企画でもたくさんの方々にお会いできることを楽しみにしています。
