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静岡地方裁判所長
吉崎 佳弥(よしざき よしや)
略歴
略歴
- 平成24年4月
- 司法研修所教官・事務局長
- 平成28年4月
- 東京高裁判事・事務局長
- 平成31年4月
- 東京地裁判事部総括
- 令和3年2月
- 最高裁刑事局長兼最高裁図書館長
- 令和6年8月
- 静岡地裁所長
御挨拶
令和6年8月24日付けで静岡地方裁判所長に就任した吉崎佳弥です。静岡県には観光でお邪魔する程度でしたが、今回赴任してみて、県内に複数の有数な都市を抱えながらも、海、山などの自然も豊かであり、住み心地の良さに感激しています。何より、富士山を間近に望めるロケーションは、日々の充実感に直結するとすら感じているところです。
裁判官としては、刑事裁判を比較的長く担当してきましたが、民事裁判等それ以外の種類の事件を担当した時期を含め、裁判所の営みが市民の皆さんにとって身近で信頼に足りる存在であることが重要だと考えて、裁判実務に取り組んできました。所長という立場にあっても、管内の裁判所が全体としてそのような存在でいられることを目指していきたいと考えています。
平成21年に始まった裁判員裁判は、選ばれた裁判員の皆さんのご理解と並々ならぬご協力のおかげで、おおむね安定的に運用されてきました。「選ばれた裁判員の皆さん」と述べましたが、裁判員に選ばれなかった裁判員候補者、あるいは、選ばれた裁判員の方を支えていただいたご家族や職場等の方などのご協力も欠かせないわけですので、制度の安定的な運用にご尽力いただいたのは、広く国民の皆さんであると認識しています。裁判員裁判を裁判官として担当した経験を持つ身として、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。もちろん、これからも長く続いていくであろうこの制度については、国民参加の意義をなお一層見いだしていくことや、参加しやすい制度運営を心掛けることなど、裁判所として取り組むべき点はまだまだ残っています。これらの取組を引き続き前進させられるよう、日々努力を続けていくことが肝要だと考えています。
裁判手続のデジタル化は、既にスタートしている民事裁判分野のほか、今後多くの分野で続々と導入されていきます。市民の皆さんが裁判所の手続にアクセスしやすくなること、そして、手続の進行が迅速かつ充実した形で行われることに、引き続きしっかりと取り組んでいく必要があります。
この素敵な静岡という地で仕事をすることの幸せを感じながら、司法の基盤を充実したものとするために、微力を尽くしていきます。