静岡地方裁判所長

静岡地方裁判所長

永渕 健一(ながふち けんいち)

写真:静岡地方裁判所長  永渕健一

略歴

略歴

平成15年4月
高知地方裁判所判事部総括
平成19年6月
司法研修所教官
平成23年4月
福岡高等裁判所判事
平成24年4月
福岡高等裁判所事務局長
平成28年7月
東京地方裁判所判事部総括
令和5年6月
静岡地方裁判所長

御挨拶

 令和5年6月29日付けで静岡地方裁判所長になりました永渕健一です。静岡に赴任するのは初めてですが、県土が広く、富士山、駿河湾などの自然に恵まれた土地であるとともに、静岡市内は、駿府城公園をはじめ、歴史の感じられる街並みであり、県民の方々は穏やかで優しいと感じています。ただ、美味しい日本酒やクラフトビールも多く、我が家のエンゲル係数をいささか心配しています。
 平成2年の任官から30年余り、裁判の現場では、主に刑事事件を担当してきました。一つ一つの案件に地道に取り組むこと、大変なときも明るく前向きに取り組むことを心掛けてきたつもりです。そして、裁判の仕事は、書記官、事務官、家裁では家裁調査官といった職員とチームを組んで仕事をしますので、そういったチームを組む人たちとフランクに接することも大切にしてきたつもりです。これからも同じように、地道に、明るく前向きに、そしてフランクに仕事に取り組んでいきたいと考えています。
 平成21年に始まった裁判員裁判も14年目を迎え、国民の方々の御理解と御協力によって概ね安定的に運用されてきていると評価されているところですが、なお改善・工夫すべきところもあると思います。検討が進められているデジタル化のメリットも活かしながら、より良い運用を目指していくべきであり、そのためには、併せて、若年層を含む県民の方々に裁判員制度のことをより良く知っていただくための広報についても更に取り組む必要があります。また、デジタル化が先行している民事裁判の分野では、現在、争点を整理する手続でウェブ会議の利用などが行われていますが、来年には口頭弁論手続でもその利用が始まり、令和8年には訴状等のオンライン提出なども始まる見込みです。デジタル化によって、裁判所の手続にアクセスしやすくするとともに、短い期間で充実した審理を行うことを目指していくべきものと思います。分野を問わず、頼りがいのある司法を社会に提供できるよう、微力を尽くす所存です。
 趣味は、昔はバレーボールをやっており、サッカーをやっていた時期もありましたが、この15年余りは複数のクラブでバドミントンに励んでいます。音楽も昔から好きで、ジャズ、ブルース、ロックなどを聴きます。映画を観るのも、ミステリーやハードボイルドなどを読むのも好きです。
 どうぞ宜しくお願い致します。