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静岡家庭裁判所長
細矢 郁(ほそや ふみ)
(昭和35年9月15日生)
略歴
平成5年に任官してから30年余、東京、千葉、水戸、八王子、小田原等で勤務し、主に民事事件を担当してまいりました。平成27年4月から平成30年3月まで3年間、静岡地裁民事部において勤務し、その後、東京高裁を経て、東京家裁家事部において家事事件全般を担当し、最後の2年間は、家事部所長代行者を務めました。令和5年12月から静岡家庭裁判所長を務めさせていただいております。
ごあいさつ
この歴史ある自然豊かな土地において再び勤務できることを大変有難く幸せに思っております。
家庭裁判所は、家庭の紛争に関する家事事件や少年の非行に関する少年事件を担当しています。個人の価値観や家族の在り方が多様化する中で、家庭の紛争の内容は、複雑・困難化しており、適正かつ迅速な解決が求められており、高齢化が急速に進む中で、成年後見制度に期待される役割も高まっています。また、少年を取り巻く環境が変化し、非行の類型が多様化しており、個々の少年に適した対応が求められています。いずれの事件においても、当事者ご本人の心情や子の福祉、少年、家族の心情に寄り添い、温かく適切な配慮をすることが必要であると感じています。
現在、家庭裁判所においてもデジタル化の動きが加速しており、令和4年10月に静岡家裁本庁で始まったウェブ会議調停に続き、支部及び出張所でのウェブ会議調停、本庁、支部及び出張所での審判及び人事訴訟手続でのウェブ会議、家庭裁判所調査官による調査でのウェブ会議へと進んでいます。家庭裁判所の良さを生かしつつデジタル化によるメリットを最大限確保できるように取り組んでまいります。
静岡家庭裁判所は、本庁の他に、沼津、浜松という大きな支部があり、他に、富士、下田、掛川支部があり、島田及び熱海に出張所があります。それぞれの地域の状況を含めて支部や出張所の実情を把握し、それぞれの課題に適切に対応し、静岡家裁全体において問題解決機能を高め、皆様の信頼を得ることができるように務めてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。