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静岡家庭裁判所長
佐藤 正信(さとう まさのぶ)
(昭和36年8月20日生)
略歴
平成5年4月に千葉地裁判事補として裁判官に任官しました。
最近の略歴は次のとおりです。
平成26年7月 静岡地裁判事部総括
平成30年4月 東京高裁判事
令和2年4月 東京家裁判事部総括
令和5年4月 高松高裁判事部総括
令和7年3月 静岡家裁所長
ごあいさつ
令和7年3月31日付けで静岡家庭裁判所長を拝命いたしました。
静岡県には、平成26年7月から約3年半ほど地方裁判所に勤務し、法曹関係者、関係機関の皆様はもちろん、裁判員裁判等を通し、県民の皆様とも近しく接する機会に恵まれました。蓮華の花にも例えられる秀麗な富士山があり、気候も穏やかで、食や芸術など、各地に豊かな文化を育まれている御地に7年ぶりに勤務できますことを大変嬉しく思っております。
家庭裁判所は、家庭を巡る紛争や少年の非行に関する事件を取り扱う裁判所ですが、少子高齢化や情報化、グローバル化の進展など社会の目まぐるしい変化に伴い、家庭を巡る紛争や少年・保護者が抱える問題も複雑化してきているように感じます。関連する法律も、時代の要請に応えるため、相続法、家族法、少年法など改正が相次いでいます。
家庭裁判所が舞台となった最近のテレビドラマの中で、主人公が「法律は何のためにあるのか」という問いに、「人が幸福になるためにある」という答えを見出す場面が印象に残りました。個人は、それぞれ尊厳のある主体として幸福を追求する権利を憲法上保障されています。ただ、ときに権利同士が衝突することもあります。法律は、そうした時に互いの権利を尊重し合い、平和な社会の中で共生していくための手段としてその時代の国民の意思を反映して決められたものであるともいえると思います。
家庭裁判所は、過去の事実を前提としながらも当事者と共に家庭や少年のこれからを考えていく未来志向の裁判所であるといえます。
時代の要請にも的確に対応しながら、法律判断のみならず、行動科学の知見も活かしつつ、皆様に専門的・総合的な司法サービスを提供できますよう、所長として努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。