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1. 京都地方裁判所の庁舎は平成13年11月に竣工しました。鉄骨鉄筋コンクリート造で地上5階地下1階建で,京都御所に面した庁舎北側は3階建の低層部となっており,来庁者にとって親しみやすく,利用しやすい裁判所となるよう,施設面において種々の工夫が施されています。
2. 庁舎の外観は,平面,立面ともに敷地の南北中心線で左右対称の形態を基調とし,親しみやすい開放感と厳粛さとの調和を求めています。京都御所に面した庁舎北側の正門には力強さを象徴する独立柱が配され,また,南玄関にはシンボル屋根が設けられており,正面玄関には以前の庁舎の屋根飾りが設置され,南門塀には旧庁舎の柱頭飾りの一部がはめ込まれています
3. 庁舎内部は,初めて来庁された方にとっても分かりやすいように,南北の玄関を結ぶ幹線動線と,東口西口を結ぶ東西副動線とで明確に区別されています。
さらに,事件種別ごとに階層を分離し,1階は,市民の方が利用しやすいように地裁簡裁民事の受付,簡裁民事,調停フロアとし,2階は執行部フロア,3階は民事公判部フロア,4階は刑事部フロア,5階は事務局フロアとなっています。また,1階正面玄関横には,一般市民の方でも自由に利用できるインフォメーションコーナーが設置されています。各種パンフレットやリーフレットが備え置かれ,誰でも自由にお取りいただけるようになっています。
4. 車いす利用者のための施設としては,車いす利用者対応のエレベーター,トイレ,スロープのほか,地裁及び簡裁の民事受付の入口にはそれぞれ自動扉が設置されています。また,すべての法廷には,車いす利用者の方が傍聴しやすいようにあらかじめ車いす専用のスペースが設けられています。また,乳幼児を連れて来庁された方のために,トイレ内にはベビーキープやベビーベッドが置かれており,目の不自由な方のためには,通常の庁舎案内板のほかトイレ内の配置状況を示した案内板にも点字が付けられています。
5. 雑用水(トイレ等で手に触れない水)や屋外植栽の散水用には,京都の豊富な地下水を汲み上げた井戸水を使用しています。また,防災対策として,近隣地域用の防火水槽を地下に設置しています。さらに,熱線吸収ガラスの採用により熱効率を高め,省エネ化を図り,環境にも配慮しています。
今後も,市民の方に親しまれ,21世紀を担うに足りる裁判所となるよう一層の努力をしていきたいと考えています。