金沢地方・家庭裁判所は，模擬裁判等を通じて，裁判所や裁判手続について正しく理解してもらい，裁判所をより身近に感じてもらうことを目的として，小学5，6年生及びその保護者を対象とした夏休み広報行事「きまっし！みまっし！裁判所2021」を開催しました。

はじめに，ＤＶＤアニメを見て裁判所や裁判の仕組みを学び，実際に裁判が行われている法廷や少年審判廷を見学しました。見学の前に裁判所クイズレディから難問クイズが出題され，法廷等でキーワードを集めて答えを導き出し，最後にみんなで声をそろえて正解しました。

裁判長，裁判員，検察官，弁護人になって，模擬裁判員裁判にチャレンジしました。堂々とした演技で，裁判の難しい言葉もスラスラと発言し，本当の裁判のような緊張感でした。

模擬裁判の被告人は有罪か無罪か！？グループに分かれてみんなで考え，評議結果をグループごとに発表しました。有罪としたグループでも被告人に有利な意見が出るなど，事実を多角的に見ることができていました。

裁判官，検察官，弁護士からいろいろな話を聞きました。小学生のみなさんからは，仕事をする上で大切にしていることや，それぞれのバッジの意味など，たくさんの質問が出ました。被告人に黙秘権があるのはどうしてかといった大人も驚くような難しい質問もありました。

最後に，終了式で参加者のみなさんに裁判所の所長から参加証の授与がされました。

小学生のみなさんからは，本物の裁判官に会って話をして裁判官が普段していることを体験できてとても楽しかった，質問では率直な話が聞けて興味深かった，裁判所が身近に感じられたといったご意見を，保護者のみなさんからは，子どもに貴重な体験をさせる機会になった，子どものうちから法律や国民の権利を学べてとてもいい経験になった，来年以降も開催してほしいといったご意見をいただきました。
参加していただいたみなさん，ありがとうございました！