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新潟地方裁判所長
松村 徹 (まつむら とおる)
(新潟地家裁新発田支部「布団掛けの松」にて)
ご挨拶
令和6年1月の能登半島地震では、新潟県内でも多くの被害がありました。県内の被災者の方々にお見舞い申し上げるとともに、一日も早いご回復、生活再建をお祈りいたします。
私は、東日本大震災から10年目の年に福島で勤務し、復興が進む一方でなお深い爪痕が残されている姿を目にしました。また、能登半島地震の発災当日は、たまたま北陸新幹線に乗車しておりました。新潟県は、これまでも地震、雪害、水害に見舞われた地域でもあり、災害には常に備えておかなければならないという思いを強くしています。
さて、裁判所は、司法サービス、司法機能を提供する機関であり、私は、新潟地方裁判所長として、裁判所が地域に対して質の高い司法サービス、司法機能を提供できるよう、努めてまいりたいと考えています。
そのためには、地域と裁判所とのつながりが大切です。例えば、刑事裁判については、毎年、多くの県民のみなさんに、裁判員、補充裁判員、あるいはその候補者として、手続きに参加していただいています。また、裁判所の運営について地域の方々の声を聴く新潟地方裁判所委員会も設けられていますし、多くの児童、生徒、学生のみなさんが裁判所の見学に来てくださっています。これからも、このようなつながりを大事にしていきたいと考えています。
新潟は、多様で豊かな文化と自然に恵まれた県だと感じています。県土も広く、県内には新潟地裁本庁、新潟家裁本庁に加えて、地家裁支部が5庁あるほか、管轄内に12の簡易裁判所が設けられています。デジタル技術も活用しながら、さらに利用しやすい裁判所となるよう心がけてまいります。
どうぞ、地域のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
略歴
昭和38年 | 出生 |
平成元年 | 判事補任官 |
平成11年 | 判事任官 |
平成26年 | 東京地裁判事(部総括) |
平成28年 | さいたま地裁判事(部総括) |
令和2年 | 福島家裁所長 |
令和3年 | 名古屋高裁判事(部総括) |
令和6年 | 新潟地裁所長 |
資格
宅地建物取引士(東京都知事)
情報処理技術者(経済産業大臣)
航空通信士(国土交通大臣) など
布団掛けの松について
新潟地家裁新発田(しばた)支部構内に立つ赤松で、推定樹齢は350年とも400年とも言われています。
江戸時代、ここには溝口藩の家老屋敷があり、枝ぶりのよいこの松は当時から評判でした。1719年、「与茂七火事」と呼ばれる大火が新発田の町を襲った際、城下一の松が焼けるのは忍びないと、町の人が松に布団をかけて水をまいて炎から木を守ったことから「布団掛けの松」と呼ばれるようになったと伝えられています。