研修生(家裁調査官・書記官養成課程)

トップ > 採用情報 > 裁判所の仕事について > 研修生(家裁調査官・書記官養成課程)

 裁判所職員総合研修所において、家庭裁判所調査官または裁判所書記官になるための研修を受けている先輩職員たちです。

                ※ 動画配信は、Googleが運営する動画配信サイトYouTubeのサービスを利用しています。
                ※ 上記動画をクリックすると、YouTubeの裁判所 採用チャンネルへ移動します。

家庭裁判所調査官養成課程

 家庭裁判所調査官補は、採用後、裁判所職員総合研修所での総合職採用職員初任研修、配属庁で予修期研修などを行った後、裁判所職員総合研修所での約3か月間の前期合同研修、配属庁での1年余りの実務修習を経て、再び裁判所職員総合研修所で約6か月間の後期合同研修を行います。この合計2年間の養成課程を修了すると、家庭裁判所調査官に任官することになります。

 岡村 彩希 
  さいたま家庭裁判所 家庭裁判所調査官補 R4採用 心理系の学部出身 

研修生、先輩職員との議論の場や、
手厚い指導を通じ、
着実に成長できる環境で働く

 家庭裁判所調査官養成課程は、裁判所職員総合研修所において、講義や演習を通じて調査事務を学ぶ合同研修と、所属庁において、指導担当者の下で実務に当たる実務修習に分かれています。
 養成課程では、他の研修生や家裁調査官と討議を行う機会が数多くあります。家庭裁判所で扱う事件は、その背景が複雑多様化しています。複数の視点から話し合うことで、事件を多角的に検討でき、当事者の抱える背景への理解が深まることを学びました。今後は、広い視野を持ちながら当事者と向き合うことを大切にしていきたいと考えています。
 実務修習では、合同研修での学びを生かし、実際の事件を扱います。調査に臨む中で、うまく行かないこともありますが、その度に、指導担当者や他の研修生と丁寧に振り返り、気付きや自身の課題を見いだすことができました。手厚い指導や助言を受け、課題を意識しながら次の調査事務に取り組むことで、少しずつ成長できていると感じます。

裁判所書記官養成課程

 裁判所書記官になるためには、裁判所職員総合研修所入所試験に合格し、裁判所職員総合研修所の裁判所書記官養成課程に入所する必要があります。

 養成課程第一部入所試験に合格すると約1年にわたり、第二部入所試験に合格すると約2年にわたり法律の理論、実務等についての研修を受け、修了後に裁判所書記官に任命されます。

第一部研修生

 西浦 楓 
  奈良地方裁判所 裁判所事務官 R3採用 法律系の学部出身 

全国から集まった仲間と共に、
時代に求められる裁判所書記官を目指す

 書記官養成課程の研修は、書記官としての素養を身に付けるためのものですので、大学の法学部での授業と違って、研修のすべてが書記官事務に通じており、実体法や訴訟法などの法律科目のほか、様々な実務科目を学修します。
 授業では討議の時間が多く、全国から集まった他の研修生と意見交換しながら、新しい知識や自分にはない視点を得ることができます。また、研修生にはパソコンが配られ、民事裁判で実際に使用されているウェブツールを活用するなど、より実務に即した形へ研修も変化しています。
 授業を行う教官も全国の裁判所から研修所に派遣されており、裁判官教官・書記官教官それぞれの目線で、実務での経験も交えながら授業をしてもらえるので、常に裁判事務・書記官事務とのつながりを意識しながら学修できます。授業時間外での質問も快く引き受けて、納得いくまで説明してもらえますし、勉強のための環境としてはこの上ないものです。

第二部研修生

(左)  田中 誉広 
 函館地方裁判所 裁判所事務官 H31採用 商学系の学部出身 
(中央) 福田 和 
 福島地方裁判所郡山支部 裁判所事務官 R2採用 人文系の学部出身 
(右)  井上 侑香 
 松山地方裁判所 裁判所事務官  R2採用  教育系の学部出身 

各自が主体的に研修に取り組み、仲間と切磋琢磨して成長する

  • Q.入所試験の勉強はどのようにしましたか。
    • 福田:書記官の先輩が開いてくれた勉強会に参加したり、裁判官に答案を添削してもらったりしました。
    • 田中:私もそうです。空き時間に、書記官の先輩に勉強を見てもらいました。
  • Q.大学等で法律を専門的に学んでいないことで困ったことはありますか。
    • 井上:入所前は不安でしたが、教官も丁寧に講義してくれるので、困ったことはありません。第一部生からは違った視点での話が聞けるのも学びが深まります。
    • 福田:研修生同士で考えるのも学びにつながりますし、講義の合間に教官に質問しに行くと優しく教えてもらえるのもありがたいです。
  • Q.クラスの雰囲気について教えてください。
    • 田中福田:明るく楽しい雰囲気です。
    • 井上:そうですね。全国から研修生が集まるので、グループ討議では自分にはない新しい視点からの意見が聞けて、刺激を受けています。
  • Q.寮生活について教えてください。
    • 井上田中:みんなが自然と集まって、勉強を教えあったり、息抜きでスポーツをやったりしています。
    • 福田:反対に、居室はプライベートが保たれているので、メリハリをつけて過ごせます。