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角田 悠
松江簡易裁判所 裁判所書記官(H31採用)
My Pride
誰からも信頼される裁判所の実現に貢献できること
私は現在、刑事立会係で働いています。刑事立会係の裁判所書記官は、刑事裁判に立ち会い、行われた手続を記録した調書を作成することで裁判手続の適正を担保し、公証官としての重要な役割を果たしています。また、円滑な審理の進行に向けた打合せにも、裁判所書記官が同席します。
裁判所書記官は公判廷の中だけではなく、執務室においても訴訟関係人と連絡をとりながら準備状況の把握や提出予定書面の管理を行ったり、事件の進行に関して裁判官と協議をし、法律上必要な手続についての意見具申を行ったりするなど、様々な場面・形で事件に関わります。こうした適正・迅速な裁判の実現を目指す裁判所の一員として働いていることを実感できるときに、裁判所書記官としてのやりがいを感じます。
また、事件が終局した際は、裁判官とともに公判期日に立ち会い、事件の進行に携わった者として達成感があります。特に裁判員裁判では、裁判員の方々にも分かりやすい裁判となるように、公判前整理手続が実施され審理予定が立てられます。こうした手続や裁判員の選任を経て実施された事件が終局した際は、担当した裁判所書記官としての達成感もひとしおです。
このような私ですが、大学では理系の学部に在籍しており、大学で法律に触れる機会はありませんでした。学生時代は、法律を駆使して裁判官と協働し、日本の司法に携わる仕事に就いている姿は想像していませんでしたが、それを実現できる手厚い研修等の制度が充実しているのも裁判所の魅力のひとつです。
今後、裁判手続のデジタル化がさらに進み、法律や手続が変わっていく中で、裁判所職員としてその変化に適応することが求められます。そのようなニーズに応えながら、裁判所の窓口として国民からも信頼される裁判所書記官を目指し、現状に満足せず常に成長し続けたいと思っています。