外部経験を生かして活躍する職員(在外研究)

 佐藤 祥子 
  最高裁判所事務総局民事局専門職・デジタル推進室(H19採用) 

Let’s brush up our courts along with global judiciary.
他国の司法を知り、日本の司法を
ブラッシュアップしていく力に

 米国オレゴン州第4区裁判所客員研究員及び州立大学の聴講生として、デジタル化された裁判手続等に関し、研究活動を行いました。
 米国は裁判所のデジタル化が進んでいることから、実際に利用されている事件処理システムの見学、メールやSNSを活用したe送達制度等、今後我が国でもデジタル化の実現を目指す制度についての裁判官・裁判所職員・弁護士に対するインタビュー等を行い、参考となる例に接することができました。またFamily Law Conference(家事法協議会)に参加して、直接現地の法曹関係者と家事事件での秘匿情報取扱方法について議論する機会を得たのも良い経験です。
 研究生活を通じ様々な文化を尊重する感覚を身に付け、また、研究中は与えられる仕事というものがないことから、能動的・積極的な姿勢や対応力を高められたと感じています。
 この経験を、裁判所のデジタル化を担当する現在の仕事に生かし、日本の司法をブラッシュアップしていきたいと思っています。