裁判官からのMessage

トップ > 採用情報 > 裁判所の仕事について > 裁判官(家庭裁判所)からのメッセージ

 中村 英晴  青森家庭裁判所判事 

社会や家族のありようが
変化しつつある中、
チームで最善の解決を

 家庭裁判所は、法律的な判断のみでは適正に解決できない事件を取り扱うため、行動科学の知見を有する家裁調査官が配置されています。
 家裁調査官は、事実を収集・分析・評価して当事者に働き掛け、裁判官は、家裁調査官と議論を重ね、連携して将来を展望した解決を模索します。家庭裁判所では、関係職種がチームで最善の解決を目指しますし、審理・運営の方針も、そうしたチームワークの中で形成されます。
 例えば、家事調停で別居親と子との面会交流の調整が難航するような場面では、問題点を分析した家裁調査官の意見で試行的に面会交流が実施され、その経過を観察した家裁調査官の報告を踏まえて、浮上した課題が検討されるといったこともあります。
 家庭裁判所の仕事は、人生の岐路に直接的な形で関わるもので、その分責任も重いといえますが、社会や家族のありようも大きく変化しつつありますから、ますます意義深いものとなると思います。志を持った皆さんをお待ちしています。