最高裁判所判事
平木正洋(ひらきまさひろ)
(昭和36年4月3日生)
略歴
- 昭和60年
- 東京大学法学部卒業
- 昭和60年
- 司法修習生
- 昭和62年
- 判事補任官
その後、東京地裁、外務省北米局北米第二課、在アメリカ合衆国日本国大使館、東京地裁、佐賀地家裁において勤務
- 平成11年
- 佐賀地家裁判事
- 平成12年
- 最高裁裁判所調査官
- 平成17年
- 東京地裁判事
- 平成19年
- 最高裁刑事局参事官
- 平成22年
- 東京地裁判事
- 平成23年
- 最高裁情報政策課長
- 平成25年
- 東京地裁判事部総括
- 平成27年
- 最高裁刑事局長兼図書館長
- 平成30年
- 前橋地裁所長
- 平成31年
- 東京高裁判事部総括
- 令和3年
- 東京地裁所長
- 令和5年
- 大阪高裁長官
- 令和6年8月16日
- 最高裁判所判事
信条、趣味など
裁判官としての心構え
これまで高裁や地裁の裁判官を務める中で大切であると思ってきたことが二つあります。一つは、謙虚に両当事者の言うことに耳を傾け証拠を検討するという姿勢です。もう一つは、政策形成訴訟などのように価値観が対立するような事件を担当するときには、様々な視点や考え方をもって取り組む必要があり、そのためには、自分自身でいろいろ本を読んで勉強したり、司法研修所の研究会の成果を吸収したりするなどの自己陶冶が不可欠であると考えています。
好きな言葉
昭和54年に107歳で亡くなった平櫛田中(彫刻家)の「今やらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる。」という言葉が好きです。平櫛は、百歳を過ぎてもなお、いつでも彫刻の制作に取り掛かれるようにするためには大量の材木が必要であるとして、30年かかっても使い切れない程の材木を購入して蓄えていたという物凄い人物です。私は、仕事がきつくて辛く感じた時には、この言葉を思い出して自らを鼓舞しています。
印象に残った本
歴史関係の本が好きでよく読みます。比較的最近読んだ本の中で印象に残っているのは、塩野七生著「十字軍物語」や、歴史研究者が著者である「承久の乱」「応仁の乱」「山縣有朋」(いずれも新書版で読みやすくお薦めです。)などです。
趣味
演劇やコンサートなどを鑑賞するのが大好きで、前任の大阪高裁勤務時代には、文楽、歌舞伎、落語、吉本新喜劇、宝塚歌劇、都をどりなどを観に行きました。京セラドーム大阪で渡米前の山本由伸投手のピッチングを見ることができたのも、良き思い出です。