最高裁判所判事
尾島明(おじまあきら)
(昭和33年9月1日生)
略歴
- 昭和58年
- 東京大学法学部卒業
- 昭和58年
- 司法修習生
- 昭和60年
- 判事補任官
その後、東京地裁、甲府家地裁、最高裁総務局、通商産業省通商政策局、東京地裁、横浜地裁において勤務
- 平成7年
- 横浜地裁判事
- 平成10年
- 最高裁裁判所調査官
- 平成15年
- 東京高裁判事
- 平成15年
- 内閣法制局参事官(第二部)
- 平成20年
- 東京高裁判事
- 平成21年
- 東京地裁判事部総括
- 平成24年
- 最高裁上席調査官
- 平成28年
- 静岡地裁所長
- 平成29年
- 東京高裁判事部総括
- 平成30年
- 最高裁首席調査官
- 令和3年
- 大阪高裁長官
- 令和4年7月5日
- 最高裁判所判事
信条、趣味など
裁判官としての心構え
長い歴史が築き上げてきた裁判の本質的な価値は、「中立的な立場で独立して職権を行使する裁判官が、透明性の高い手続を通じて、適時に、紛争を解決すること」だと思います。今後も、これまでと同様に、これら四つの要素、すなわち中立(impartial)、独立(independent)、透明(transparent)、適時(timely)という基本をゆるがせにしない姿勢で執務に当たることを心掛けます。
好きな言葉
「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。」
須賀敦子の『ユルスナールの靴』のプロローグ冒頭の一文です。自分が何かを成し遂げるのに必要なものは何かということを常に考え続ける、そういう姿勢に感銘を受けます。
印象に残った本
裁判官には、判決・決定の文章表現によってその思考を読み手にきちんと伝えるため、洗練された技術を持つことが期待されるという、いわば文筆業の側面があります。
その文章自体に心が揺さぶられると感ずるのは、谷崎潤一郎、三島由紀夫、澁澤龍彦などです。現在活躍中の作家では、小川洋子さんです。
趣味
フルートの演奏。バッハ、シューマン、ドビュッシーなどにひかれます。
演劇鑑賞。世阿弥、近松門左衛門から別役実、ケラリーノ・サンドロヴィッチまで、ジャンルを問いません。
美術鑑賞。前任地の関西にも多くの魅力的な美術館がありました。旅行先の内外の街でもたいてい美術館を訪ねます。
最高裁において関与した主要な裁判
※判示事項欄に「(裁判要旨)」の記載のある判決等の裁判要旨は,暫定的なものであり,確定した段階で変更される場合があります。