写真は調査の様子です(模擬)。
- 家庭裁判所調査官
- 少年
- 保護者
家庭裁判所調査官が、少年の性格、日頃の行動、生育歴、環境などについて、心理学、教育学、社会学などの専門知識・技法を活用して、調査を行います。この調査は、少年や保護者、その他の関係者を家庭裁判所に呼んで面接をしたり、心理テストを行うなどの方法により行われます。また、家庭裁判所調査官の方から、少年の家や学校などに出向いて調査をすることもあります。このほか、家庭裁判所の医師の診断を受けさせたりして調査を行うこともあります。
調査に当たっては、家庭裁判所調査官は、少年に対して反省を促し、再非行を防止するための面接指導を行うほか、少年を地域美化活動等に参加させたり、被害を受けた方の声を聞かせたりする措置を行うこともあります。また、保護者その他の関係者に対しても、少年の更生のために必要な助言や指導を行っており、例えば、保護者に対して養育態度の問題点を指摘したり、監護責任の自覚を促すなどしています。
家庭裁判所調査官は、少年の非行の内容や生活状況、家庭の状況などを調査していく中で、少年の抱える問題や非行の原因を明らかにし、関係機関に照会した結果などを踏まえて調査の結果を取りまとめ、報告書を作成して裁判官に提出します。