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地域ネットワークの構築
鑑定においては,まず,鑑定人を選任しなければなりませんが,事案に適切な鑑定人を探し出し,鑑定を引き受けてもらうことは,たやすいことではありません。
そこで,医事部では,平成13年4月の発足当初から,鑑定人選任のためのネットワークを構築し,大学病院等との間で,事案にふさわしい鑑定人の推薦を得られるよう,協力態勢を築いています。
鑑定人選任のためのネットワークは,当初,京都大学,大阪大学,神戸大学,大阪市立大学の4大学の各附属病院の協力により開始されましたが,順次,拡充・発展してきています。
その結果,現在では,大阪医科薬科大学,大阪市立大学,大阪大学,関西医科大学,京都大学,京都府立医科大学,近畿大学,神戸大学,滋賀医科大学,奈良県立医科大学,兵庫医科大学,和歌山県立医科大学(50音順)の各附属病院に加え,協力医療機関である国立循環器病研究センターから構成され,大阪高等裁判所を窓口とする医事鑑定ネットワーク(「高裁ネット」と呼んでいます。)が構築されています。さらに,平成23年3月には,国立病院機構大阪医療センター,地域医療機能推進機構大阪病院,大阪歯科大学附属病院,大阪市立総合医療センター,大阪赤十字病院,大阪大学歯学部附属病院,大阪府立病院機構大阪国際がんセンター,大阪府立病院機構大阪母子医療センター,田附興風会医学研究所北野病院(50音順)から構成され,大阪地方裁判所を窓口とする医事鑑定ネットワーク(「地裁ネット」と呼んでいます。)が構築されました。
ネットワークの維持
医事部では,ネットワークの維持のため,鑑定を含めた医療訴訟についての理解を得ることを目的として,各大学において,座談会や講演会などの様々な行事を企画し,実施してきました。
これらの行事の実施により,医療に従事されている方に,医療訴訟に関心を持っていただき,医療訴訟が医療従事者を始めとして,多くの人の協力によって成り立っていることを理解してもらえたのではないかと考えています。
今後も,ネットワークの維持のため,さまざまな努力と工夫を積み重ねていきます。
医療機関での講演会
手続説明会
医事関係訴訟委員会
学会に対して鑑定人推薦依頼をする場合の窓口を一本化するため,平成13年6月14日,最高裁判所に設置された医事関係訴訟委員会が,学会への推薦依頼を行う場合の窓口となりました。
事案が特殊な場合や,専門性が高く,鑑定人の推薦を得ることが難しい事案など,学会に鑑定人の推薦依頼をすべき事案で利用されています。